73. もう若くないという現実。

"大学院で何を研究するか"

 

これは国際協力を仕事にしたい身としては、非常に重要で、頭を悩ませる問題です。

 

「いや、そもそも研究したいことが決まってるから大学院行くんでしょ?」

 

という疑問をぶつけられるとまさにその通り。ただ大学院で修士あるいは博士の称号を得ることは、すなわち免許証を得るようなことで、避けては通れない道なのです。

 

大学院を修了したという免許証が欲しいがゆえに、そこで何を研究するかということに頭を悩ますというのは、なんだか逆説的な考えで、真っ当な考え方ではないような気もします。

 

それでもやっぱり免許証は欲しい。

 

となると研究対象を絞り出す必要があるのですが、これが自分にとっては中々の難関。漠然と、この分野というのはあるのだけど、それについての研究経験もないし、なんなら大学時代に研究と呼べるようなものは一切しておらず。研究ってどうやるの?っていうスタートラインに立っている。

 

そもそも大学院での研究って、おそらく学部でやってきた研究の深掘りだったり、あるいは実務経験を理論的に考察することだったり、というのが本来あるべき姿だよなと。

 

一方で僕の場合は、これまでの経歴と全く関係のない分野に手を出そうとしている。これは側から見ればけっこう無理がある。

 

言うなれば圧倒的説得力不足なのだ。

 

実際、これまで関心のある分野の本やら論文やらを漁ってきたけど、読めば読むほどたくさんの課題が見えてきて、一体自分はどの課題に取り組めばいいんだと悩んでいるのが現状。たぶんこれって実務やらで経験しないと一生見えてこない気がする。

 

ということで今の時点での結論としては、協力隊の派遣先で自分の関心と結びつくような活動をするというのが第一歩になればと考えている。幸いにも派遣国には、けっこう面白そうな取り組みがある。

 

今はかなり頭でっかちになってしまっているので、2年間の活動でこのデカくなった頭を支えられるような経験を蓄えて骨太な体をつくりたいと思います。そうすれば自ずと大学院で何をを研究するかっていう疑問も解消されているはず。

 

とりあえず農家行ってきまーす。